卒業生レポート

粟野 攘太さん

天文少年の夢を大学で開花 科学とモノづくりの最前線

独立行政法人 宇宙航空研究開発機構(JAXA)研究開発本部 通信・データ処理グループ

Profile
札幌出身。札幌北高校卒業後、北海道大学入学。北大大学院理学研究科物理学専攻 博士後期課程修了。2007年4月(独)宇宙航空研究開発機構に入社。

Section 1 進学動機

帯広の星空に広がる宇宙への好奇心

子どものころから星や宇宙が好きでした。小学生のとき、帯広のキャンプに参加してテントから見上げた星空は生涯忘れられない風景です。「宇宙の果てはどうなっているんだろう、その果てのさらに向こう側?」宇宙の不思議に強く惹きつけられた瞬間でした。そのあとは中学・高校時代もずっと宇宙に関心を持ち続けていたので、大学進学も迷わず天文関係の研究をやりたくて北海道大学の物理学科を志望。慣れ親しんだ地元を離れがたい思いがあったのと、北海道ならではの自然の多い環境で学生生活を送れることも魅力に感じました。

「大学でしかできないことを」と学部時代はアメフト部に没頭。練習はハードだったが、<一生ものの仲間>を手にいれた。(前から3列目左端が粟野さん)
 

Section 2 研究生活

電波望遠鏡プロジェクトの第1期生

僕が修士になったのは、ちょうど北大に電波望遠鏡が移設された年。通信総合研究所が神奈川県三浦市に設置していたアンテナの大移動で、そのプロジェクトに関わる1期生として望遠鏡内部の受信機等の開発に携わりました。修士論文はその装置開発について執筆しています。博士課程に進んでからは電波望遠鏡で本格的な観測がスタート。オリオン座にある大質量星形成領域を観測して、環境やそこから導かれる形成過程についての研究を行い、博士論文としました。研究はデータを取得して、それをいかに解析してまとめるか、そしてそれらをどうアウトプットするかの繰り返しです。学会や研究会の直前には研究室全員の前で研究発表の予行演習を行い、先生や先輩がたから厳しくも貴重なコメントをいただきました。机やパソコンに向かうだけでなく、実際に自分で手を動かしてモノを作ったり、現場での作業に加わったりもしました。”机上を離れて研究者自身が五感で実感する”。一見泥臭いようですが、研究をする上で一番大事なことを学ばせてもらったと思います。

Section 3 就職活動

初志貫徹で念願の第一志望JAXAに

自分の希望は「何がなんでも宇宙関連の仕事に就くこと」。今の職場(JAXA)は宇宙に関わる職場の中でも一番広い視野で宇宙開発を見ることができると思い、第一志望に。大学では科学(サイエンス)を専攻していましたが、同時にモノづくり(技術やエンジニアリング)にも興味があり、JAXAはその両方が成り立って初めてミッションが完了するという側面にも惹かれました。採用されたのは北大で電波望遠鏡立ち上げのプロジェクトに携わったことが評価されたのでは、と理解しています。ちなみに採用が決まるまでは、JAXAを含め関東に集中する応募先へ向かうため、札幌・東京間を飛行機で往復しました。研究の合間をみて集中的に効率よく動くことを心がけました。

衛星に搭載する機器の試作モデル(電気モデル)の性能を評価する。
 

Section 4 現在の仕事

宇宙に耐えうる「信頼性」を確保

入社以来、衛星に搭載する通信機・アンテナ等の開発、試験、評価を担当しています。仕様を確定させてメーカーに発注し、試験計画の立案・実施、結果のレビューを行い、「できたものが全ての仕様を満たし、十分な信頼性が確保されているか」を確認します。宇宙は非常に過酷な環境(温度や打ち上げ時の振動、真空環境、放射線環境等)であり、一度宇宙に行ってしまうと修理・修正ができないため、宇宙用のコンポーネントにとってこの「信頼性」は非常に重要な要素となります。自分で手を動かしてアンテナや回路の設計、製作、評価を行うこともあります。やりがいを感じるのは、自分が携わって開発した機器が衛星に搭載され、宇宙に飛んで行く瞬間。種子島から打ち上げられる時のあの感動はそれまでの苦労を忘れさせてくれます。今の夢は自分が主担当としてゼロから検討を開始して作り上げた機器を打ち上げること。子どものころから魅せられた宇宙の軌道上で、自分の機器を正常に動作させる光景を思い描いています。

設計したアンテナが地上と通信する能力があることを確認するための試験を電波暗室で実施(衛星表面の白い物体がアンテナ)。
 

message 「自分が選んだ道に自信と誇りを」

自分が何をやりたいか、強い信念を持つことが大切だと思います。自分の人生なので、周囲や時代の流れでなんとなく進んでいくのではなく、信念にもとづいた自分なりの答えを見つけてほしい。自分が進んだ道に自信と誇りを持てるようじゃないと、何をやっても楽しくないですから。

簔口 あゆみさん

「本質」を問う学びが社会で生かされていく

富士フィルム株式会社
R&D 統括本部 解析技術センター

Profile
千葉市出身。北広島高校卒業後、北海道大学入学。北大大学院理学研究科物理学専攻 博士後期課程修了。同専攻の研究補助職を経て、米国アリゾナ州立大学化学科にて博士研究員として勤務。帰国後は北大大学院理学研究科物理学部門で博士研究員を務め、2007年4月キャリア採用で富士フィルム株式会社に入社。2007年9月 第1回日本物理学会若手奨励賞(領域12)受賞。

Section 1 進学動機

学び始めて知る物性物理学の魅力

北海道大学を選んだ理由は、道内唯一の総合大学としてほぼ全ての学部が一つのキャンパスに集まって機能しているからです。学部1、2年次には「文系の授業を受けられるのは今このときだけ」と思い、哲学や中国文学など興味の趣くままに履修していました。物理以外の知識も増え、履修をきっかけに他分野の友人もできて楽しかったです。物理学科に進んだのは宇宙物理に惹かれてでしたが、実際に学んでいくうちに身近なものの特性を解明していく物性物理学のほうにより興味が深まっていき、そちらを研究テーマとすることにしました。

2005年フランスのリール市で5th International Discussion Meeting on Relaxations in Complex systemsに出席。発表後、アメリカ人研究者とさらに深い議論を重ねた。

Section 2 研究生活

海外のポスドク経験が大きな自信に

私の専門分野は化学物理学/複雑液体物理学で、複雑液体の分子ダイナミクスについて研究していました。複雑液体とは液体と結晶固体の中間相にあたるもので、私たちの身近にある水やガラス、液晶、高分子、生体水や生体膜などです。複雑液体の分子ダイナミクスを解明するため、超広帯域誘電緩和測定法という、15桁(10μHz〜10Ghz)にわたって速度が異なる分子運動を測定できる実験装置を用い、水素結合性液体である過冷却ポリオールの分子ダイナミクスの起源について研究しました。物理学科の「演習」の中には、解いた問題を黒板に書いて説明する授業があります。なぜそのように解いたのか、解けた結果を実際の現象と照らし合わせてどのように解釈するのか。先生や他の学生たちとディスカッションするこの時間で、物理学の基礎知識やプレゼン能力、ディスカッション方法について鍛えられたと思います。大学院に進むと国内外での学会発表に参加します。様々な意見交換を通じて新たな視点を持てたことが「海外でポスドクをやってみたい」と思ったきっかけにもなりました。アメリカに行き、自分の研究が世界とつながっていると実感できたことは、とても大きな収穫になりました。

2006年ポーランドのポヅナン市の国際会議にて。屋外でのバンケットは「夜のピクニック」のような雰囲気。ドイツやイスラエルの研究者と話が弾んだ。

Section 3 就職活動

マッチングするまで体当たりを恐れずに

研究を続けていくうちに、自分がこれまでにインプットした技術・経験を社会に役立つようにアウトプットしたいと感じるようになりました。さらに、自分と似たバックグラウンドの人間が少ない分野には、自分の経験を持ちこんで生かせる多くの可能性があると思い、<物理・化学・生物の融合分野を扱いながら、基礎研究を重視し、時代のニーズに合わせた変化を進める企業>を探して、現在の富士フイルムに至ります。キャリア採用の場合、スキルマッチングと応募のタイミングが非常に重要です。就職説明会にはつねに履歴書と職務経歴書を持参し、企業と直接話をしました。マッチングする企業はそう多くなかったのですが、自分の強みや弱みについてアドバイスをいただいたり、他社への応募を勧めてくださる企業もあり、「自分のスキルが役立つ場所が必ず見つかる」という自信につながりました。就職は自分の生き方に直結するので情報を集めるだけでなく、実際に体当たりして確かめてみることがおすすめです。

同じくポヅナン市の国際会議、自分が発表するポスターの前で。2007年9月には第1回日本物理学会若手奨励賞(領域12)を受賞した蓑口さん。「いろいろと不安が多い若手研究者にとって、コツコツと研究を続けていればいずれこういう日の目を見るときが来る、と分かってもらえたら嬉しいです」

Section 4 現在の仕事

製品開発や問題解決に貢献する解析技術

配属先となった解析技術センターは、社内の製品開発部門や製造部門などに対し問題解決と良い製品を作るための指針を提案する、研究開発の水先案内人としての役割を担う部門です。大学で培った物理学の基礎知識と測定技術は、今の仕事に直結して役立っています。物理は数式という言語を使用して人間に分かりやすいように自然現象を読み解く学問ですから、きちんと理解しておくと色々な分野につながっていることが後に分かってきます。自分の仮説を立てた上で実験し検証するにしても、闇雲に進めるだけでは意味のある答えは得られません。「なぜ、そうなるのか?」という疑問に対し、調査や自分の経験から仮説を立て、確認できる実験を考えて検証し、成功や失敗した点を分析する。北大理学部や大学院の研究生活でこの訓練を積むことができました。今後は、新しい技術開発をしたり、他の実験手法やシミュレーションを融合した新しい解析ルートを作ったりしたいと考えています。

message

問題の本質を意識して行動あるのみ

就職先で大学時代の研究対象や技術と”全く同じ研究”を行う人は少数派です。特に最近は時代が進化するスピードが速く、皆さんが大学に入る時と卒業する時では一つの分野における発展の仕方や価値観が大きく変化していることでしょう。
ですが、どの分野でも大学時代に培った技術、経験、思考力を十分生かせることは私自身が実感しています。これから色々なことを学び始める皆さんもぜひ、「なぜ、そうなるのか?」という問題の本質をつかむことを意識しながら取り組んでみてください。これがどの分野にも共通するサイエンスの基本となります。
また今後は産学連携や様々な融合領域で新発見が生まれる可能性が高まっていきます。今興味がある分野だけにこだわらず、派生した新®尿域や他分野に対する知的好奇心も忘れないでください。…と、色々お伝えしましたが、考えすぎは禁物です(笑)。情報を集めすぎて怖気づくことなく、フットワークを軽くしてまずは何でもトライしてみましょう!

池田 祐介さん

論理的に考える力で人の役に立つ仕事を実現

三菱電機株式会社 神戸製作所
社会システム第二部 開発課

profile
埼玉県出身。私立要塞大学付属川越高校卒業後、北海道大学入学。北海道大学理学院量子理学専攻修正課程修了。2009年、三菱電機株式会社に入社。神戸製作所 社会システム第二部開発課配属。

Section 1 進学動機

熱心な恩師の指導で物理学に開眼

中学の成績はどの教科も平均40点程度。楽しみといえば、放課後のコンピューター部でMS-DOSのPCでプログラムを作ることだけでした。それが高校に入ると、先生の熱心なご指導もあって物理学に夢中に。初めてのテストが70点で返ってきたことも、大きな自信になったと記憶しています。3年になると先生から「本気で物理をやる気があるなら個別指導する」と言っていただき、その日から毎日放課後の個別授業を受けました。一度都内の大学を受けて浪人しましたが、「次に狙うなら旧帝国大学に」とランクを上げて挑んだのが、北海道大学です。物理の先生が「北大はいいぞ」と勧めてくださったのと、実際に見学に来てみて、敷地の広さや緑の多さなど素晴らしい環境に感動しての受験でした。生まれてからずっと関東で過ごしてきたため、北大のように豊かな自然に恵まれたキャンパスで大学時代を過ごせたことは本当に貴重な経験になりました。

中高は運動嫌いだったが、北大では下宿の先輩の勧めでラグビーサークルに所属。友人から水泳を教わり、カナヅチを克服するなどスポーツの楽しさを知った大学時代だった。

Section 2 研究生活

wwwや人間関係を含む複雑ネットワーク

物性理論Ⅰ研究室へ進んだ理由は2つあります。1つは、根本幸児准教授の存在です。学部3年のとき、根本先生の統計力学の授業を初めて受講し、そのきめ細かな授業から伝わる統計力学の面白さと温厚なお人柄に惹かれて、根本先生の下で統計力学を学んでみたいと考えるようになりました。もう1つは、物性理論Ⅰ研究室が物理学の分野に限らず、生物学や経済学など様々な分野の研究を行っていることから「ここなら何か面白いことが見つかるかもしれない」と思ったからです。研究室に配属後は、もともとコンピューターやインターネットに興味を持っていたため、WWW(World Wide Web)や友人関係、口コミなど現実世界に存在するあらゆるネットワーク構造の性質を調べる「複雑ネットワーク」を研究テーマに選びました。修士論文のテーマは、「複雑ネットワーク上における情報のカスケード現象」です。根本先生や博士課程の先輩に指導していただき、修士2年の9月に日本物理学会、12月に韓国の国際学会、翌年3月に東京の国際学会で発表することができました。東京はポスター発表でしたが、参加者投票で40人中2位に選ばれ、表彰も受けました。研究室配属から3年間の成果が認められた瞬間であり、とても嬉しかったです。

Section 3 就職活動

人の役に立つ製品を作るメーカーへ

修士1年の秋、北大主催の合同説明会で弊社の会社説明を受けました。その一言目に「長く付き合える人を探している」とあり、強く印象に残りました。転職が盛んになり始めたころだったので、かえって新鮮に響いたのだと思います。それから三菱電機について調べていくうちに、医療用粒子線治療装置やトレインビジョン、新幹線の回生ブレーキなど「人の役に立つ製品」をたくさん作っているメーカーであることが分かり、第一志望に考えるようになりました。現在所属している神戸製作所社会システム第二部を志望したのは、業務の概要説明に「ネットワーク」「通信」というキーワードがあったからです。大学での研究を通じて「人や物がつながる・お互いに情報を伝達する」ことが面白くなり、その関心を引き続き満たしていけるような現在の職場を志望しました。

大学時代、数値計算に必要なC言語のプログラミング能力や計算機サーバの運用方法は独学で覚えた池田さん。修士1年で基本情報技術者試験に挑み、資格を取得した。

Section 4 現在の仕事

公共情報システムのネットワーク機器開発

社会システム第二部では、河川の氾濫防止を目的とした河川管理システムや列車の運行管理を行う交通情報システムなど、公共情報システムを製作しています。私自身は、こうした”縁の下の力持ち”のようなシステムの中で使用するネットワーク機器の開発を行っています。近年のWebや情報機器の発達により、目の前の問題だけに対処する方法なら、誰でも簡単に得られるようになりました。一方、開発業務で直面する問題の解決には、表面上のレベルではなく、より深い根本に迫る「問題の本当の発生原因」を知ることが必要不可欠です。これはWebを検索しても分かりません。この「問題の本当の発生原因」を明らかにするには、論理的に物を考える力がなくてはならず、私はこの力を北大の研究生活の中で鍛えることができました。物理学には小手先の「分かった」は通用しません。現実世界で起きる現象に「なぜ?」「どうして?」を徹底的に繰り返し、その論理を数学の言葉で記述する。この繰り返しにより身についた論理的に物を考える力が、今の仕事でも最大限に生かされています。物理学を学ぶ、ということは一見実生活に何の関係もなく、役に立たない行為に思われるかもしれません。しかし、Webで簡単に情報を取得できる今の時代だからこそ、論理的に物を考える力が非常に重要なスキルであり、これを身につけるためには、自然科学の中でもとりわけ物理学が適していると、今、社会の中に身を置きながら一層強く実感しています。

“正しく互いに情報をやり取りする”には、情報の送受信の方法やタイミングなど様々な問題が待ち受けている。「一日も早く諸先輩方に負けない専門性を身につけ、多くの人の役に立つシステムの製作に貢献したいです」。

message

大学自体は自分が好きなこと、自分に向いていることは何かをよく考える時間。それを見つけたらぜひ全力で取り組んでほしいと思います。そのために大切なのは、好奇心の“アンテナ”を立てて、気になったらまずやってみる事。私の場合、研究活動やサークル活動、5年間続けた塾講師のアルバイトがそうでした。物事にはやってみないとわからない面が必ずあります。失敗を恐れず、飛び込んでみる姿勢が大事です。そしてもう一つ大切なことは、人との出会いです。人との出会いは自分自身にたくさんの経験や発見を与えてくれます。これから入学する皆さんも人との縁を大事にして、充実した大学生活を過ごしてください。応援しています。

高野 由衣さん

異分野の自動車業界で花開く 常に自分で考える姿勢

ボッシュ株式会社 オートモーティブエレクトロニクス事業部

profile
宮城県出身。宮城県率第一女子高等学校卒業後、北海道大学入学。北海道大学理学院 量子理学専攻 修士課程修了。2008年、ボッシュ株式会社入社。

Section 1 進学動機

幅広い興味を受け止める札幌キャンパス

北海道大学の特長は、広大な札幌キャンパスに函館の水産学部を除く11もの学部が集まっているところ。同じキャンパス内で他学部の授業も履修できる環境は、とても魅力に感じました。学部時代は語学にも興味があったので、言語学や英語、ドイツ語、フランス語の授業を履修していました。北大には興味を持ったことを自分で選択し、学ぶ機会を作れる環境があります。在学中は「理学部ローン」とよばれる木立の中で、ホワイトボードを外へ持ち出した屋外授業を受けたこともありました。初夏の風が心地よかったと記憶しています。こんなことができたのもおおらかで緑あふれる北大ならではかと思います。

Section 2 研究生活

高熱超電導の発言メカニズムに挑む

私の研究テーマは「走査トンネル顕微鏡を用いた銅酸化物高温超伝導体の研究」。原子を直接見ることのできる走査トンネル顕微鏡(STM)を用いて、超伝導の性質を直接反映する超伝導ギャップを観察し、高温超伝導の発現メカニズムのヒントを得ようとするものでした。測定結果を整理分析し、直接目にすることのできない原子レベルの現象を推測するという流れを繰り返した経験は、就職後も生かされている大切なスキルです。今、自分、もしくは相手が直面している問題を考え、どうアプローチしていくかを自ずと考えることができるのは、こういった訓練のおかげではないかと思っています。

Section 3 就職活動

社会にインパクトを与える自動車業界へ

在学中に固体物性の研究はやりきったという思いがあり、就職は全く違った分野に飛び込んでみようと自動車業界に進むことに決めました。どうして自動車なのか?と問われれば、世界中いたるところで必要とされ、かつ、その社会に与えるインパクトが大きい製品を通して社会と関わっていきたいという思いから。実際に働いていると、そのときの社会情勢を色濃く反映するものだと日々実感できますし、常に時代の流れを感じることができます。

Section 4 現在の仕事

自動車が持つ課題に解決策を提示

現在はオートモーティブエレクトロニクス事業部でパワーエレクトロニクス製品を担当しています。車装品に安定したパワーを供給するにはどうしたらいいか?こういった課題に対して製品をもって解決策を提示していく仕事です。北大での研究生活では「常に考える姿勢」を身に付けることができました。実験が上手くいかないとき、考えうる全ての要因を一つ一つリストアップして原因究明していく過程や、問題解決に向け工夫を凝らしてきた経験から養うことができた自分の強みだと実感しています。今後はシステム開発に携われたらと考えています。

message

「とりあえずの一歩」のススメ

先入観を持たずに、ちょっとでも興味を持つことがあれば迷わず飛び込んでみてください。この世界には実際に体験してみないと分からないことが、たくさんあります。興味のおもむくまま何かに没頭する体験は大切な財産となります。「自分のやりたいことはこれだけだから!」とか「あれもこれも手を出すと中途半端になりそう…」などと考えすぎて行動範囲を狭めてしまうよりも、「とりあえずの一歩」が肝心。前に進んでみることをお勧めします。