カリキュラム

物理学科の理念は「フロンティア精神に基づく創造的研究活動と教育実践の融合」。約40名の多彩な教員が世界レベルで活躍できる人材育成を目指し、質の高い教育・研究活動を行っています。みなさんも物理学という壮大かつチャレンジングな学問分野に参加してみませんか?

カリキュラムポリシー

力学、物理数学、熱力学、電磁気学、量子力学、統計力学を「コア科目」 (物理学を学ぶのに必要な基本となる科目)と考え、 全てに対応する演習が選択科目として開講されます。 これらのコア科目群を習得することにより物理学という共通の言語で様々な現象を 議論し理解することができるようになり、 素粒子・原子核の極微な世界から、半導体や超伝導や磁性などの種々の凝縮系物質、 そして、最もスケールの大きな宇宙まで、さまざまな研究を進めるスタ-トライン立 つことができるようになります。

物理学科カリキュラム

以下にある物理学科カリキュラムツリーを参照してください。

新カリキュラムの実行課程表は「理学部案内(学部別入試入学者用)」を参照してください。

特徴1:【専門コア科目制度】物理学の基本を習得

力学、物理数学、熱力学、電磁気学、量子力学、統計力学を「コア科目」(物理学を学ぶのに必要な基本となる科目)と考え、全てに対応する演習が選択科目として開講されます。

特徴2:【外国語文献講読】英語で読破する力を養う

10名程度の少人数制授業で、半期の授業を2期に渡って行います。英語で書かれた物理学の教科書や原著論文、解説記事などを読解して、語学と専門(物理)双方の観点から英語で表現された物理学を読破する力を養います。また、発表を通じてプレゼンテーション能力、説明能力の向上を目的とします。

特徴3:【物理学実験】代表的な実験を経験

少人数のグループに分かれて、実験、データ解析、考察などによりそれぞれのテーマに取り組みます。前期はエレクトロニクスおよびコンピュータの基礎的な知識と技術を学ぶとともに、量子力学の構築に寄与した代表的な実験を行い、実際の現象を通じて量子力学の理解を深めます。後期はX線の回折現象を学び、これによる結晶の構造解析の方法を習得。超伝導現象の観測、比熱測定などのテーマを行い、代表的物性測定の実験を経験します。

特徴4:【早期卒業制度】

平成23年度入学生より早期卒業制度(半年間卒業を短縮する制度)が適用されます。

【申請】申請時期:第3年次第1学期の所定期間(別途指示)

 早期卒業候補者としての認定要件

  • 1.全学教育科目及び理学部共通科目に係る卒業に必要な単位を修得していること。
  • 2.1以外に卒業に必要な80単位のうち,50単位以上を修得していること。
  • 3.1及び2に規定した単位の通算GPAが 3.50 以上であること。
  • 4.学科において早期卒業の候補者として相応しいと判断された者

 【卒業】卒業時期:第4年次第1学期末

 卒業要件

  • 1.卒業に必要な単位を修得していること。
  • 2.通算GPAが3.50以上であること。
成績評価と教育方法の向上

【成績評価】: 試験・レポートなどに基づいた達成度の評価を厳格に行います。

【授業アンケート】: 理学部として独自の授業アンケートを行い,学生による評価を受けながら 講義を改善して行きます。

1年次

「総合教育部」で基礎を習得

全ての学生は入学後の1年間「総合教育部」で教育を受け、2年次進級時に各学部、学科に移行します。物理学科では移行後のイメージをつかんでもらえるよう、1年生を対象に学科探検を開催しています。

「物理学」では力学、波動、熱力学、電磁気学の分野における体系的講義を通して、専門教育に必要な基礎知識と科学的発想法、思考法を養います。

「自然科学実験」では、実験を通して自然現象に対する好奇心や現象に感動する心を養い、現代の科学技術に生かされている自然科学的思考法を磨くことを目指します。

2年次

世界が広がり、英語力も向上

力学、物理数学、熱力学、電磁気学、量子力学、統計力学等の専門コア科目の講義・演習が始まり、学問の世界が一気に広がります。英語文献を読む物理学外国語文献購読では、研究活動に必要な英語による表現能力と国際性、プレゼンテーション能力を養います。

年間を通して行われる移行生歓迎会や学科遠足、研究室紹介といったイベントは学科の交流を深める場。研究室の様子や進路のことなど、教員や先輩たちの生の声を聞く絶好の機会となっています。

学科遠足の様子

3年次

理解を深め、実験技術を磨く

電磁気学、量子力学、統計力学等の専門コア科目の講義・演習が引き続きおこなわれます。

物理学実験は基礎的な実験手法と問題解決の力を身に付ける科目です。物理学の代表テーマについて実験実習を行い、自然現象に直接触れることで物理学の理解を深めます。また、実験の原理を理解するとともに、回路や計算機などの実学的技能や、物理学実験に必要な技術を習得します。

実習実験の様子

4年次

研究室に配属、卒業研究へ

2〜3年次の学びを土台に自分の研究テーマを決め、各研究室に所属します。卒業研究を通して、研究における企画力や判断力を学びます。